新感覚(かどうかはわからないが)な企画として、web絵本というものを考えついた。本当は小説を書くのが面倒だからなのだが、まあ経緯はどうでもいい。とにかく、何らかの創作を載せていくことこそが重要であるという考えに基づき、唐突だが企画をスタートさせてみたというところだ。
 記念すべき第一作は、どこかで聞いたことがある響きだが、「かえるのえほん」というタイトルにしてみた。なお、本企画に於いてはいくつかのルールというか方針というかを設けることにする。
 一つ、事前にプロットなどは練らず、その場のノリで書いていく。
 二つ、……何も思いつかなかったのでルールは一つにする。
 以上を踏まえ、以下から企画を開始することにする。

表紙

今ではないいつか、ここではないどこか。
とある池に一匹のかえるが生まれました。
かえるは、生まれたときからかえるでした。
かえるのお母さんはかえるに名前をつけました。
レオナルド・ヴィンセント・ハインリッヒ・ヴァン・ノーランド・セキシュウサイ。
かえるは、長いのでかえるでいいやよ思いました。
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かえるは生まれたときから、自分には使命があるとしっていました。
わるいあくのだいまおうをやっつけるという使命を。
「おかあさん、一日も経ってないけどいままで育ててくれてありがとう。」
「ぼくは、いかなくては。」
「おお、レオナルド(ry」
「きっと無事にかえってきておくれ。」
「だいじょうぶだよおかあさん。このとうさんのかたみのオノがあれば。」
こうして、かえるは旅立ちました。
あの燃える太陽のような、アポロンのオノをもって。
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旅立ったかえるに、おそろしいまものがおそいかかります。
「きさまをまおうさまのもとにはいかせん!」
「ささをよこせ!」
「ぼくはわるいスライムじゃないよ!」
「3対1とはひきょうものめ!これでもくらえ!」
強化されたオノむそうの前では、たくさんのまものもひとたまりもありません。
「まいったー」
「まいったー」
「……」
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そして、ついにかえるはまおうのところにたどり着きました。
「おまえがゆうしゃか。」
「いや、ぼくはかえるだ。」
「そうかそれはすまん。」
「おまえがまおうか。」
「いかにもわたしがまおうだ。」
なんと、まおうはおそろしいヘビのまものでした。
「ならばたおす。」
「ふははは、かえるがへびに勝てるものか!」
その通り。かえるではヘビには勝てません。
まおうが舌をだしながらかえるに近づいてきます。
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「蒼天魔斬!!」
強化された一撃の前では、まおうも無力でした。
いかにヘビがかえるに強くても、それは丸腰での話だったのです。
あわれまおうはまっぷたつ。
こうして、せかいに平和が訪れました。
「卑怯なり、かえるよ……」
まおうが言い残したことばは、かえるには届きませんでした。
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こうして世界をすくったかえるは、大金をてに入れて幸せになりました。
そして、まおうをたおしたアポロンのオノは最強の武器として後世に伝わりました。
めでたしめでたし。


 ……私は一体何をしているのか。とにかく何かを書くことが大事なのだと自分を納得させて、この記事は締めさせて頂くことにする。

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